久しぶりにセラピストとしてのお勉強

英国ロイヤルフリーホスピタルの補完医療チームのリーダー、キースハント先生の講義と実習に参加してきました。


既にに20年以上にも渡り病院内でマッサージで患者のケアを行い、多い時は年間33,000回もの施術を行う実績と高い評価を持つ先生のチームは、ほとんどが医療従事者ではなくボランティアのセラピストや施術者で構成されているそうです。それでも、医師や病院スタッフから信頼されてしっかりと仕事を任されている。


日本じゃ考えられない状況。。。

「一体どうやってそんな事を??」というい思いで前のめりにお話を聞いていました。

人懐っこい笑顔と優しい眼差しの方だったので、やっぱりお人柄かな?などと最初は甘っちょろい事を思ってしまったのですけれど。


でも講義が進むにつれて、繰り返し強調されるのは「マッサージセラピスト」の仕事は何か?をしっかりと把握して、施術のプロ意識を持って、決して医療の邪魔をせず任務にだけ専心すること。衛生面管理や医師からの指示の確認など、医師や病院側と決めたプロトコルを徹底して守る。感情に流されず、患者との一線を保ちつつも、できる事の最善をつくすなどなど。


ちょっと聞くと当たり前の事のようですが、チーム全体が常に間違いなく実践し続けられるようにシステム化し、教育するのは決して易しいことではないはすです。

でも、これをしっかりとやっていく事が、小さなケアから終末医療に及ぶまでのあらゆる状況下で、分け隔てなく、可能な限りに多くの人々に施術の機会を提供するには必要不可欠なのだと、強く言われていました。


要請があり、医師の許可が下りればICUにも入って施術すると聞いて本当に驚いてしまいましたが、そんな先生も始められた時は、ひとつの科のひとりのドクターしか興味を持ってくれなかったそうです。それが徐々に「うちの科の患者さんにも」と要請が増えていって今ではほとんど全ての科の患者さんを対象に施術をしているそうですから、どれだけ地道な努力で信頼を築いて来たことか!(全ての患者さんという意味ではなく、あくまで希望者に行うサービスですが、その数が多いという事です)


チームとして病院側からも信頼されているから、たとえボランティアであっても施術者には高い意識が生まれ、それを受ける患者さんたちにも安心や落ち着きが生まれ、施術の効果が現れ、また信頼が深まるというプラスのサイクルがきちんとできている。お話はそんな風に聞こえ、講義の終わる頃には先生の仕事に対する厳しい目、強い確信、使命感をしっかりと感じる事ができました。


最後に先生は「きっちりとルールを守れば、病院でも安全に施術ができます。どうぞやってください。」言われました。

「さあ!出来るか出来ないかの問題は私が実証しました。後はやるか、やらないか、あなた方のの問題ですよ。」

と、言われているようで、ただいまアロマ休眠中のわたしにはグサッと突き刺さるエンディング。


「行動を起こさなければ何も変わらない。」

は、今回の超パワフルなメインメッセージ。


でも。

その行動は何もめちゃめちゃ肩に力入れた、大それた改革計画である必要はないのだと。

「出来ることを探し出してそこからからやればいい。それが正しいことであれば向こうから勝手に変わってくれるさ。」

どこまでも優しくユーモアたっぷりで笑顔の絶えなかった先生の講義のオチはそこであったような気もしたのでした。



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