キッチンリフォーム   –プロフィール写真編− (2)


撮影をお願いした「女性写真家チーム」の中野貴子さんは、写真家さんらしい真っ直ぐな視線が印象的な方でした。それだけに、その視線と一緒に飛び込んできた「シアワセにしてあげる」は鋭くて、わたしは言葉を失ってしまったのです。

「シアワセにしてあげる」?? そ、そんな大それた事言わないわよ、ワタシ!

ま、今にして思えば、中野さんは普通にターゲットクライアントの事を訊いただけかもしれません。マーケティング講座でも教わりました。ターゲットの人柄から生活環境まで、細かく明確に設定して、提供するサービスに満足している様子までしっかりイメージすること。あ〜、でも「幸せにしてあげる」と「満足させる」とではニュアンスが違うと思います!
なぜって、誰かを幸せにしてあげるのは、自分が幸せじゃない出来ないことじゃないですか?

答えのないわたしに、
それじゃ、『料理を仕事にしたい、と思った頃の自分』を思い出して、その頃の自分に語りかけてみて。それが高木さんのお客さんなんだから。
と、中野さん。
これで少し気分が楽になりました。料理を仕事にしたいと思った頃のわたし。それはこの間インドで久しぶりに再会した、懐かしい自分だったからです。

料理に対するそれまでの観念が、インド料理に出会って一転。料理がとんでもなく楽しい素敵な冒険に変わり、いつか自分で料理教室やりたい思い、料理から夢がどんどん広がっていた頃の自分。とても懐かしかったけど、今のわたしはあの頃の幸福な気持ちの上に立って仕事をしているかしら?そうでなければ、あの頃の自分に語りかける言葉なんて見つかるはずないわよね。

そして中野さんの問いかけは、私の中で更に波紋を広げていきます。

 料理だけじゃないよね。自分に対しても。今しっかりと立ち位置を確認しないと、誰かどころか、自分も幸せにしてあげられないよ!

コレって単なる撮影の打ち合わせ、のはずだったんですけどね。(笑)
ひとつの問いかけが、あれよあれよとこんな風に展開していったのには驚きでしたが、
不思議と元気が出てきて、
この撮影に真摯に向き合う事で、何かが動き始めるような気がしてきたのです。
どんな撮影会になるのか全く解らなかったし、その先もまるで想像できないけれど、それを「楽しみ」と感じながら撮影の日を待っている自分が居ました。

(づづく)


京都「スマートコーヒー」のホットケーキ。
ホットケーキはパンケーキではないのです。これがホットケーキですっ!
と、教えられるような見事なホットケーキ。
パンケーキ派の私は、「へへぇ〜」とひれ伏すばかり。(笑)

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キッチンリフォーム   –プロフィール写真編−


『キッチンリフォーム』と、言ってもお台所の模様替えではありません。

去年インドを旅行中に、そろそろ福岡に来て5年経つし、お教室の事、これからの自分の生き方も見直して、立て直す事時期かなと思ったのです。それはキッチンを生活のド真ん中にしているわたしにとって、リフォームするようなもの。そう呼んだ方が楽しそうだし。。。

で、始めたものの、楽しくなかったです。自分のダメなところ、出来てないところばかり思い起こって、すぐに自己嫌悪でどうしようもない状態に陥ってしまいました。すっかり落ち込んでいる時に、ふと気分転換にプロフィール写真でも撮ってみようかと思ったのです。
キレイに撮ってもらった、素敵な自分に会いたかったのね。

さてどうやってフォトグラファーを探そうかと困っていたところ、ある会合で隣に座った女性に何気に話してみたら、「最近こんな人に会ったよ」と見せてくれた名刺。「女性写真家チーム」なんて凄い社名に一瞬引きましたが、名刺のお写真から注がれるその人の真っ直ぐな視線に惹かれて、恐る恐るコンタクトを取ってみました。

そしたら、まずは面接。1時間近くも!「撮影する相手を知らなくてはその人を伝えるプロフィール写真はとれませんから。」と言う理由の通り、どんどん聞いてこられました。どんなお料理?お教室の規模、これからの希望とか、どんな風に写真を使いたい?などなど。 なんとかこなして答えていたつもりでしたが、最後はコレ。
「それで高木さん。高木さんのお料理教室でどんな人をシアワセにしてあげたいんですか?」
「え?あ、あのぉ。。。。」
う~ん。これは正直コタエました。
(つづく)


今朝方焼いたパン。
「ストウブ」のお鍋を使って作る、捏ねないパン。
やや過発酵気味で、クープも冴えない。外のカリカリ感と中のしっとりは上手く作れて、初回としては満足。 あとは練習あるのみかな。

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冬野菜の逞しさ、頂きたいです。


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この週末は本当に寒いですね。今朝はちょっと気合いを入れてから、お庭の植物の様子を見に出たのですが。
そしたらほら。

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秋の終わりに植えたスイスチャードチャード。成長は遅いですけど、惚れ惚れするような美しい深緑になってきてます。このくらいだとサラダに入れても良いかとも思うのですが、頑張って大きくしてあげたい、というのが親御心。ゆっくりで良いから、大きくなろうね、とお声掛けしながらの水と肥料やり。大きくなったら、あのレシピ、この料理と使う計画があって、わたしもとらぬ狸の皮算用状態。


今、レッスンでイタリア野菜を使ったスープを取り上げていますが、中でも沢山入るのがケール。この冬は今までで一番よく、ケールを見かけます。スムージーブームの影響ですかね。でも今の時期にはスムージーより、温かいスープに使うのがオススメ。ケールは長い時間煮込んでもドロドロにならず、しっかりとした味と歯ごたえが魅力です。お値段的にはまだ高いので、スープ用に数種類を揃えるのはちょっとしんどいので、「テヌータカンピフレグレイ農園」さんのスープ用の野菜セットは本当にありがたいです。これをベースに自分なりのレシピが作れるのも嬉しいです。

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この時期の緑の葉野菜の代表は、ほうれん草と小松菜。今の時期は、やっぱり味が濃くて力があって美味しいです。先日グリーンコープでお目にかかったのは「大きなほうれん草」って見たまんまのお名前。1.5倍くらいあるかな?普通のと比べて。これはそういう種類のようです。深い緑色が美しくて茎も太くて下の方にはしっかり土がついていて、いい感じ。いい感じすぎて、写真撮るの忘れましたけど。ソテーにしたらほうれん草の香りがふわぁ~と立って、バターの香りとも絡まってうっとりするような美味しさでした。もちろんスープにしても絶対美味しそう♡でした。煮込んでもクタクタにならず、旬ならではのうまみがある今の小松菜も、ミネストローネ等のスープに入れると美味しさと暖かみが増します。 これも先週の我が家の晩御飯。

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冬の葉野菜って過酷な環境下で弱ってない??と思ったら大間違い。みんな本当に強い!お料理してみると分かります。寒さに耐えてぎゅっと栄養を閉じ込めている、その凛としたたくましさがストレートに体に入ってくる感じです。お鍋やスープに使うと自然に心までほころんでくるのは、エネルギーをもらってなんだか野菜にやさしくされたような気持ちなるからなんでしょうね、きっと。寒い日は、これからもっと増えるのかもしれませんね。そんな時は、冬空の下畑で頑張る葉野菜たちやうちのスイスチャードこと思ったり、その強さ頂きながら、春を待つ事に致しましょう。



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母のおせち

みなさま、お正月はそれぞれのご家庭のおせちを囲んで楽しい時を過ごされましたでしょうか?
私は今年もたっぷり「母のおせち」での3日間でした。

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この母のおせちは、わたしが子供の頃からずっと同じもの。
母は景気が良いとか、何か特別な事がある年とかいう理由で豪華にしたり、いつも同じじゃつまらないからと言って突然ガラッと変えたりした事ありません。そして歳をとって準備するのが大変になってからも、丸ごと出来合いを買うなどとは考えもせず、少しは内容の入れ替わりはあったかもしれないですが、それが判らないほど毎年作り続けている定番中の定番の品々です。

今年90歳になる母は、もう来客やクリスマスのようなイベントに腕をふるって料理する事は無くなりました。でもおせち作りだけは、誰に相談することもなく、昨年も28日になったら自分でさっさと買い物に出かけて、作り始めて31日の夜遅くまで台所にひとりこもってマイペースで作り続けています。「いいの、疲れたら休み休みやるから。」と言って全く助けも求めてきません。

長くお正月に帰省しなかった時期があった私は、福岡に戻った今もこのおせち作りには参加せず、たまにチラッと様子を伺うだけ。母も特に伝えたいという気持ちもないらしく、「わたしが居なくなったら、あなたのを好きに作ればいいのよ。でもここで一緒にお正月をするならおせちはこれよ。」と言います。

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元旦の朝、お祝いをして、お雑煮を食卓に運び終えたら、母の顔はちょっとの安堵と「今年もやりましたよっ!」という満足気な笑顔をたたえて「よっこいしょ」と言って座ると直ぐに、今年のおせちに加えた工夫点などを話します。隣に座っている兄をつついて「ぜんぜん、いつもと同じやん。」と言うと「なぁ~」という返事。

そして、3日目の夜には完食。
「ああ良かった。今年もピッタリ三が日で終了」と、再び満足そうにお嫁にきた時から使っているお重を片付けている母。そんな姿を見ていると、あと何度こんなお正月が迎えられるのかな?とふと切なさが胸をよぎったりもします。けれども直ぐに今年もいつも通りの三が日が穏やかに終わっていく「今」への感謝の方が強くなってきて、「さぁ明日から始まる毎日、今年も頑張るぞ!」という気分にさせられるのでした。そして。

「来年もまた、ママのおせち食べさせてね」と声には出さず、母の背中に語りかけました。

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2016年12月31日 一年の感謝


今年も残りわずかになってきました。みなさん、今年はどんな一年だったでしょうか?
今年のお正月、わたしはいつもより多くの願い事をしました。

「争いのない平和な世界に一歩でもいいから近づいてほしい。」そう強く願ったし、ようやく訪れる長年の夢の実現、「タージマハールに行くインド旅行が人生の転機を呼ぶものであってほしい」とも願いました。
前者は。。。本当に残念です。でも、諦めません。明日もまた強く、強く願います。

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後者は。
幸いにも深く心に残る、とても良い旅行でした。
ずっと憧れだった所にやっと行くことができた時、実際それを目にした瞬間にがっかりしたという経験談を耳にする事がありますが、わたしには夢のひとつが叶った達成感に満ちた旅でした。

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同時に、ひとつの思いが長い時間をかけて旅をしてループを描くように戻ってきて、その思いの原点を見つめ直すきっかけにもなりました。ふとしたきっかけでインドという国を知り、子供の頃から熱烈に惹かれ、音楽や料理そしてタージマハールのような遺跡に憧れ続けたその裏で、大人になる前に何を思っていたのか、大人になってから何をしてきたのか?何を思ってOLを止めて料理を始めたのか?を思い出しながら、時の流れの中で頭の隅っこで硬くなっていったものを少しずつほぐしていく作業にも繋がっていった旅でした。

旅から戻ってもうすぐ10ヶ月になりますが、正直に言うとこの間はしんどい事もたくさんありました。辛い思い出のフラッシュバックに悩まされたり、不甲斐ない今の自分を腹立たしく思ったりと。ようやく秋も終わる頃に、自分の中の変化に気付き出し、年頭の願いが聞き届けられたのかなぁ?と思えたりと。そして今は、こうして静かにこの一年の終わりに感謝すると共に、忍耐強く頑張ってきた自分をちょっと褒めてあげたい気分です。

2017年が明けると同時に、『新生のわたし= Vegetable Heavenはこうなります!』
と、堂々宣言する事が目標だったのですが、それにはまだ追いつかないものがあり、中途半端なご挨拶になって申し訳ありませんが、まず何よりこの一年の出会いに心から感謝いたします。支えてくださった方々、ブログやSNSを見てくださった方々、お教室に参加してくださった方々、ありがとうございます。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

来年からフェイスブックをわたしの名前「髙木淳子」で新しく致します。今までの Vegetable Heavenのベージの活用は終了いたしました。引き続きこちらのページをご覧いただければ幸いです。
それでは、どうぞよいお年をお迎えください。

Vegetable Heaven
髙木淳子